今回は、「瑕疵担保責任」についてです。 先日、不動産オーナー経営学院(REIBS)において、不動産オーナーとして注意すべき点について、瑕疵担保や共有権等を中心に2回目の講義をしました。 その講義の中から、今回は、民法改正
不法行為の受忍限度
今回は、「不法行為の受忍限度」についてです。 先日、不動産オーナー経営学院(REIBS)において、不動産オーナーとして注意すべき点について、民法改正や相隣関係を中心に講義しました。 その講義の中から、相隣関係の問題でも特
テナント明渡時の問題点
今回は、「テナント明渡時の問題点」についてです。 先日、不動産関連の顧問先より、 「現在所有するビルのテナントから、明渡日を前倒ししたいと言われましたが、何か法的問題はありませんか。」 と相談がありました。 まず明渡期限
敷金譲渡の承諾
先日、不動産関連の顧問先より、「現在所有する建物の賃借人から、第三者に敷金返還請求権(譲渡禁止特約付)を譲渡したいので、異議なく承諾してほしいとお願いされましたが、大丈夫でしょうか。」との相談がありました。 まず、前提と
類似品と不正競争
先日、顧問先より、「インターネット上に当社の商品と形状・機能がよく似た商品が売られていますが、何か法的な対抗措置はありませんか。」と相談がありました。 また、他の顧問先より、「当社の提供するサービスと酷似した名前を他の会
子の看護休暇制度
先日、弁護士ドットコムより依頼を受けまして、「子の看護休暇制度」についてウェブ上にてコメントさせて頂きました。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170107-90000449-be
少額訴訟手続
先日、顧問先より、「ある取引先に商品の売買代金50万円を請求したいのですが、何か良い法的手続はないでしょうか。」と相談がありました。 商品代金を請求する手段として、直接交渉することに加えて、電話による口頭での請求、普通郵
相続の特別受益
先日、顧問先の社長Bより、相続に関して、 「生前私の父Aが、私の息子Cに対して現金を贈与しましたが(祖父Aから孫Cへの贈与)、父Aの相続では特別受益とは扱われませんよね。」 と相談がありました。 以下、祖父(被相続人)を
弁護士会照会と銀行口座
先日、顧問先より、「裁判で勝ったのに相手方が支払ってくれません。回収したいのですが、銀行口座も分からなくて何か方法はないでしょうか。」とご相談を受けました。 債務者に支払いを求める手段として、示談や訴訟等様々な方法があり
刑事裁判における弁済供託
刑事事件において、被害者との示談が成立することは、被疑者・被告人の処遇に大きな違いをもたらすことになります。 「被害者と示談が成立して起訴猶予・執行猶予」等のニュースを目にすることもあるかもしれません。 そもそも、被害者
事業譲渡の注意点
先日、顧問先より、「別の会社から、事業を譲り受けたいのですが、どのような手続や書類が必要でしょうか。」というご相談を受けました。 事業譲渡の際は、事業を譲り渡す会社と譲り受ける会社の双方に、様々な手続が必要とされますので
会社として出資を受ける際の注意点
先日、顧問先より、「新しい投資家から出資を受ける際の注意点について教えて頂けますか。」という相談を受けました。 ある投資家からの出資を受ける際、一般的には投資契約書を作成します。 投資家と投資を受ける企業間においては、投
会社の重要な財産処分行為
先日、顧問先より、「会社保有の重要な財産を他社に処分したいのですが、どのような手続が必要でしょうか。」という相談を受けました。 会社法上要求されている手続として、「重要な財産処分」に該当するかという判断にあたって検討すべ
賃貸物件の原状回復
先日、顧問先より、「借りている不動産を、貸主の合意を得ずに必要に迫られて修繕してしまった部分について、返すときに元に戻さないといけないのでしょうか。」という相談を受けました。 賃貸借契約書において、「賃借人が賃貸人の承諾
賃貸物件の修繕
先日、顧問先より、「借りている不動産を必要に迫られて修繕してしまったのですが、この費用は払ってもらえるのでしょうか。」という相談を受けました。 そもそも賃借物件について勝手に修繕等を行うことはできるのでしょうか。 一般的
取締役の利益相反取引
今回は、「取締役の利益相反取引」についてです。 先日、顧問先より、「ある会社と取引を行うとき、当社の役員がその取引会社の役員も兼務していると利益相反にあたりますか。」という相談を受けました。 そもそも、会社法上、利益相反
所在不明株主の取り扱い
今回は、「所在不明株主の取り扱い」についてです。 先日、顧問先から、「株主と連絡がつかなくなってしまった場合、その株主が持っている株式をどのように処理すればよいのでしょうか。」という相談を受けました。 会社側からすれば、
株主提案
先日、弁護士ドットコムより依頼を受けて、「クックパッド」創業者と現経営陣の対立について、「株主提案」についての記事を寄稿しました。 具体的には、株主提案等に関する質問に対して、以下のような回答をしています。 「クックパッ
黄金株=拒否権付種類株式
顧問先から「事業承継」に関する相談を受けることも多くなってきました。 その中で、「黄金株」についての相談も多くあります。 まず、黄金株といっても、そのような名称の株式は会社法上には存在しません。 正式には、拒否権付種類株
会社は誰の物か?
今回は、「会社は誰の物か?」についてです。 先日、弁護士ドットコムより依頼を受け、稲盛和夫氏の「株主よりも従業員が一番」という考えは、会社法とは矛盾しませんかという説明を求められました。 具体的には、稲盛氏がある記事にお
交通事故の保険金は財産分与の対象か?
先日、顧問先の従業員から、「離婚前に交通事故でもらった保険金も、財産分与の対象になってしまうのでしょうか。」と質問を受けました。 交通事故の保険金といっても、支払われてしまえば金銭ですから、財産分与の対象になってしまうよ
原状回復義務と通常損耗
先日、渋谷ビルオーナーの会にて、「不動産賃貸借と民法改正」に関する講演をしました。 その中で、特に重要と思われる不動産賃貸借終了後の原状回復義務と通常損耗の関係についての注意点を説明します。 改正民法において、賃貸借契約
不動産賃貸借と民法改正
今回は、「不動産賃貸借と民法改正」についてです。 国会にて審議予定の民法改正法案があります。 重要な法案ですので、国会で成立したとしても、施行は数年先の可能性があります。 この点、渋谷ビルオーナーの勉強会において、当職が
退職エントリと給与明細の公開
先日、弁護士ドットコムより依頼を受け、会社の「給与明細」を ウェブ上の「退職エントリ」で公開しても法的に問題ありませんかという点の回答をしました。 退職エントリとは、退職に至った経緯が書かれたブログ等のことで、会社の雰囲
マイナンバー制度と法的罰則
今回は、「マイナンバー制度と法的罰則」についてです。 先日、顧問先企業より、マイナンバー制度の法的罰則についての質問がありました。 平成27年10月から、住民票を有する国民一人一人に12桁のマイナンバー(個人番号)が通知
事業用定期借地権
先日、顧問先より、ある土地を倉庫として借りる際に、どのような内容で契約を交わすことが当社にとって良いでしょうかという相談がありました。 様々な事情を考慮しまして、事業用定期借地権を利用することが顧問先に最も適していると考
賃貸借契約更新後の保証人の責任
先日、顧問先より、借主が死亡して連帯保証人へ請求したいのですが、更新の際に新たな書面を交わしていませんでした。 それでも請求できますかと質問されました。 この点、以前は考え方が分かれていましたが、最高裁平成9年11月13
投資信託満期償還金の相続分
今回は、「投資信託満期償還金の相続分」についてです。 顧問先の取締役の方から、「故人の投資信託満期償還金について、遺産分割協議が終わる前に共同相続人の1人が法定相続分だけを引き出せますか。」というご相談を受けました。 投
営業秘密と顧客情報
先日、顧問先より、退職した社員が、競業他社に就職して顧客情報を営業活動に使用した場合に、どのような対応方法があるかという相談を受けました。 一般的に言えば、適切な管理下にある顧客情報は営業秘密であり、勝手に持ち出して使用
養子の代襲相続
先日、顧問先の社長から相続について相談を受けました。 その際、養子縁組と代襲相続という2つの法的問題がありました。 まず、代襲相続とは、相続開始があった時点で、相続人である子が既に死亡している場合、死亡してしまった子に「