今回は、「子会社債務の弁済等」についてです。 先日、顧問先より、「子会社の再建が困難となりましたが、子会社の債務について、親会社が弁済することは法的に問題となるでしょうか。」との質問を受けました。 子会社の顧客は、親会社
不法駐車への法的対応
今回は、「不法駐車への法的対応」についてです。 先日、顧問先より、「会社の駐車場に車両が不法駐車されており、駐車した人物も不明ですが、撤去してしまってよいでしょうか。」との質問を受けました。 まず、同意なく車両を撤去等し
譲渡制限株式と買取請求
今回は、「譲渡制限株式と買取請求」についてです。 先日、顧問先より、「会社の譲渡制限株式について、少数株主より譲渡承認請求がされました。拒否したいのですが、今後の流れはどのようになりますか。」との相談を受けました。 中小
身元保証契約と極度額
今回は、「身元保証契約と極度額」についてです。 先日、顧問先より、「従業員を雇用する際の身元保証契約ですが、改正民法によって保証限度額の定めが必要になったとのことですが、どの程度の金額が妥当でしょうか。」との質問を受けま
監査等委員会設置会社
今回は、「監査等委員会設置会社」についてです。 先日、顧問先より、「会社の機関設計として、監査等委員会設置会社があるそうですが、どのようなものでしょうか。」との質問を受けました。 監査等委員会設置会社は、2014年の会社
会社分割と労働者保護手続
今回は、「会社分割と労働者保護手続」についてです。 先日、顧問先より、「会社分割を考えているのですが、従業員の雇用契約等はどのように処理されるのでしょうか。」との質問を受けました。 会社分割には、大きく分けて吸収分割と新
懲戒処分と減給制限
今回は、「懲戒処分と減給制限」についてです。 先日、顧問先より、「従業員に対する懲戒処分として減給を考えているのですが、注意点等はありますか?」との質問を受けました。 懲戒処分としての減給とは、労務遂行上の懈怠(遅刻、欠
配置転換の限界
今回は、「配置転換の限界」についてです。 先日、顧問先より、「ある社員について配置転換を考えているのですが、注意点等はありますか。」という質問を受けました。 配置転換とは、従業員の配置の変更であって、職務内容が相当長期間
社債と利息制限法
今回は、「社債と利息制限法」についてです。 先日、顧問先より、「社債の発行を検討しているのですが、利息の制限等はあるのでしょうか。」との質問を受けました。 まず、社債ではなく、単純な金銭消費貸借の場合には、利息制限法の規
妊娠出産等に伴う不利益取扱い
今回は、「妊娠出産等に伴う不利益取扱い」についてです。 先日、顧問先より、「妊娠中の女性社員(営業)の降格は伴いますが、デスクワーク等へ職務変更することに法的な問題はありますか。」との質問を受けました。 女性社員の妊娠に
緊急事態宣言と休業手当
今回は、「緊急事態宣言と休業手当」についてです。 先日、顧問先より、「仕入先の業務がストップしてしまって、工場を一時的に停止するしかないのですが、工場勤務者に対する休業手当は必要でしょうか。」との質問を受けました。 休業
取締役会の決議事項
今回は、「取締役会の決議事項」についてです。 先日、顧問先より、「取締役会の決議事項と報告事項を区別する判断基準のようなものはあるのでしょうか。」という相談を受けました。 実務上、取締役会の会議の目的としては、決議事項と
固定残業代制
今回は、「固定残業代制」についてです。 先日、顧問先から、「残業代について、固定残業代制を導入しようと思っているのですが、注意点等はありますか。」との相談を受けました。 まず固定残業代制とは、労働基準法37条に定める計算
労働者の過半数代表者との協定
今回は、「労働者の過半数代表者との協定」についてです。 先日、「労使協定の締結に当たって注意すべき点はありますか。」との相談を受けました。 近年は働き方改革という大きな流れがありますが、一定の条件において会社の使用者は「
退任取締役の従業員引き抜き
先日、「まだ当社の取締役ですが、退任時に従業員を一緒に引き抜いていこうと画策しているようなのですが、それは許されるのでしょうか」との相談を受けました。 そもそも取締役は会社に対して忠実義務(会社法355条)を負っています
取締役の解任
先日、「新しく役員になってもらいたい取締役がいるのですが、パフォーマンスを出せない時には解任しても大丈夫でしょうか。」という相談を受けました。 そもそも、取締役はいつでも株主総会で解任することができます(会社法339条1
会計帳簿の閲覧請求
今回は、「会計帳簿の閲覧請求」についてです。 先日、顧問先より、「よく分からない株主から、会計帳簿を見せて欲しいと言われたのですが、拒むことはできないのでしょうか。」と相談を受けました。 まず、会計帳簿とは、計算書類等の
近親者の監督義務の範囲
今回は、「近親者の監督義務の範囲」についてです。 先日、顧問先の社内研修に講師として参加しました。 従業員の皆様に少しでも法律を身近に感じて頂くために、身近な事例を題材にしたいとのことでした。 そこで、JRと痴呆老人のケ
定期借家契約の事前説明書
今回は、「定期借家契約の事前説明書」についてです。 先日、顧問先より、「定期借家契約を締結するにあたって、何か注意点はありますか。」という質問がありました。 まず、借地借家法38条1項2項において、定期借家契約を締結する
事業承継と株式共有
今回は、「事業承継と株式共有」についてです。 中小企業を事業承継する際に、株式の共有概念において、非常に誤解を生みやすい点がありますので、以下骨子を解説させて頂きます。 例えば、父親が60%の株式を所有して、事業承継予定
仲裁条項と倒産保険
今回は「仲裁条項と倒産保険」についてです。 先日、顧問先より、「契約しようとしている倒産保険に仲裁条項がありますが、問題ないでしょうか」と相談がありました。 仲裁条項とは、紛争解決手段として裁判所ではなく、指定した仲裁機
職場における逆パワハラ
今回は「職場における逆パワハラ」についてです。 先日、弁護士ドットコムより依頼を受けまして、「職場における逆パワハラ」についてウェブ上でコメントしました。 飲み会で「残飯強要」、書類をシュレッダーに…後輩からの「逆パワハ
消滅時効と民法改正
今回は、「消滅時効と民法改正」です。 顧問先より、売掛金の回収に関する相談があった際、弁護士としては、消滅時効に該当しないか検討することも多いです。 この点、現民法の時効制度は複雑で、原則的な10年の民法上の消滅時効の他
職場におけるセクハラ
今回は、「職場におけるセクハラ」です。 先日、弁護士ドットコムより依頼を受けまして、「職場におけるえこひいきや環境型セクハラ」についてウェブ上でコメントしました。 上司が部下の新入社員と恋愛して「えこひいき」、配置転換や
会社の解散の訴え
今回は「会社の解散の訴え」についてです。 顧問先より、「株主同士で仲違いしてしまって、業務決定が全く進まないのですが、何か良い手段はありませんか。」と相談がありました。 創業社長の死亡に基づく相続によって、お互いに半分の
事業譲渡の注意点
先日、顧問先より、「別の会社から、事業を譲り受けたいのですが、どのような手続や書類が必要でしょうか。」というご相談を受けました。 事業譲渡の際は、事業を譲り渡す会社と譲り受ける会社の双方に、様々な手続が必要とされますので
会社として出資を受ける際の注意点
先日、顧問先より、「新しい投資家から出資を受ける際の注意点について教えて頂けますか。」という相談を受けました。 ある投資家からの出資を受ける際、一般的には投資契約書を作成します。 投資家と投資を受ける企業間においては、投
取締役の利益相反取引
今回は、「取締役の利益相反取引」についてです。 先日、顧問先より、「ある会社と取引を行うとき、当社の役員がその取引会社の役員も兼務していると利益相反にあたりますか。」という相談を受けました。 そもそも、会社法上、利益相反
所在不明株主の取り扱い
今回は、「所在不明株主の取り扱い」についてです。 先日、顧問先から、「株主と連絡がつかなくなってしまった場合、その株主が持っている株式をどのように処理すればよいのでしょうか。」という相談を受けました。 会社側からすれば、
株主提案
先日、弁護士ドットコムより依頼を受けて、「クックパッド」創業者と現経営陣の対立について、「株主提案」についての記事を寄稿しました。 具体的には、株主提案等に関する質問に対して、以下のような回答をしています。 「クックパッ