今回は、「区分所有と競売請求」についてです。先日、顧問先より、「管理費等を滞納している区分所有者がいるのですが、どのように回収したらよいでしょうか」との質問を受けました。 まず、区分所有マンション等において、管理費等を長
賃貸マンションと防犯カメラ
今回は、「賃貸マンションと防犯カメラ」についてです。 先日、顧問先より、「オーナーとして、マンションの入口付近に防犯カメラを設置しましたが、賃借人のプライバシーの観点で問題はないでしょうか。」との質問を受けました。 不動
賃貸人の修繕義務
今回は、「賃貸人の修繕義務」についてです。 先日、「あるビルをテナントに貸しているのですが、どのような理由であっても修繕が必要になった場合には、貸主として修繕義務を負担しないといけないのでしょうか。」という相談を受けまし
取締役退任後の競業避止義務
今回は、「取締役退任後の競業避止義務」についてです。 先日、「取締役が退任して、同種のビジネスを始めるようなのですが、競業避止義務を課すことはできませんか。」という相談を受けました。 取締役は会社の営業ノウハウを広汎に知
会計帳簿の閲覧請求
今回は、「会計帳簿の閲覧請求」についてです。 先日、顧問先より、「よく分からない株主から、会計帳簿を見せて欲しいと言われたのですが、拒むことはできないのでしょうか。」と相談を受けました。 まず、会計帳簿とは、計算書類等の
従業員と派遣社員の不適切な関係
今回は、「従業員と派遣社員の不適切な関係」についてです。 先日、弁護士ドットコムより依頼を受け、従業員が派遣社員と不適切な関係になってしまった場合に、会社としてどのような対応をすべきかについてコメントしました。 夫が派遣
職場における逆パワハラ
今回は「職場における逆パワハラ」についてです。 先日、弁護士ドットコムより依頼を受けまして、「職場における逆パワハラ」についてウェブ上でコメントしました。 飲み会で「残飯強要」、書類をシュレッダーに…後輩からの「逆パワハ
職場におけるセクハラ
今回は、「職場におけるセクハラ」です。 先日、弁護士ドットコムより依頼を受けまして、「職場におけるえこひいきや環境型セクハラ」についてウェブ上でコメントしました。 上司が部下の新入社員と恋愛して「えこひいき」、配置転換や
会社の解散の訴え
今回は「会社の解散の訴え」についてです。 顧問先より、「株主同士で仲違いしてしまって、業務決定が全く進まないのですが、何か良い手段はありませんか。」と相談がありました。 創業社長の死亡に基づく相続によって、お互いに半分の
インターネット検索業者に対する検索結果削除の申立て
今回は、「インターネット検索業者に対する検索結果削除の申立て」です。 ウェブ上で拡散されることが好ましくない「個人や企業に関する情報」が流布されるリスクが高まるにつれて、グーグル・ヤフー等の検索エンジンの対応もより重要に
類似品と不正競争
先日、顧問先より、「インターネット上に当社の商品と形状・機能がよく似た商品が売られていますが、何か法的な対抗措置はありませんか。」と相談がありました。 また、他の顧問先より、「当社の提供するサービスと酷似した名前を他の会
少額訴訟手続
先日、顧問先より、「ある取引先に商品の売買代金50万円を請求したいのですが、何か良い法的手続はないでしょうか。」と相談がありました。 商品代金を請求する手段として、直接交渉することに加えて、電話による口頭での請求、普通郵
交通事故の保険金は財産分与の対象か?
先日、顧問先の従業員から、「離婚前に交通事故でもらった保険金も、財産分与の対象になってしまうのでしょうか。」と質問を受けました。 交通事故の保険金といっても、支払われてしまえば金銭ですから、財産分与の対象になってしまうよ
原状回復義務と通常損耗
先日、渋谷ビルオーナーの会にて、「不動産賃貸借と民法改正」に関する講演をしました。 その中で、特に重要と思われる不動産賃貸借終了後の原状回復義務と通常損耗の関係についての注意点を説明します。 改正民法において、賃貸借契約
商品自体を理由とする慰謝料
今回は、「商品自体を理由とする慰謝料」についてです。 先日、メーカーである顧問先より、商品に問題があったとして、消費者から慰謝料を払ってほしいと言われました。 商品自体の損害賠償請求は別として、そのことによって被った精神
保証債務と信義則違反
先日、顧問先の社長から、親戚の子どもが借りたマンションの連帯保証人となっていた件で、 オーナーから高額の滞納家賃が請求されたという相談がありました。 この点、連帯保証人であれば、法的にはオーナーから滞納家賃を請求された場
賃貸借契約と中途解約条項
賃貸借契約における中途解約条項は極めて有用性があります。 この点、顧問先より、「中途解約条項が明記されていない以前に締結した契約書が出てきてしまった。 同契約書によれば、期間満了まで賃料支払義務が規定されている。どうにか
会社に対するウェブ上の書き込み
先日、会社に対するウェブ上の書き込みに関して相談がありました。 ウェブ上の書き込みは匿名性が高いことから、十分な根拠もなく、真実とは異なる書き込みも散見されます。 そのような書き込みは、ウェブ上では半永久的に保存されてし
ウェブサイト上の契約合意
インターネット上で様々なサービスが提供されるようになり、顧問先より、書面に基づく契約書だけではなく、ウェブサイト上での契約やサイト利用規約等に関する相談を受ける機会も多くなってきました。 この点、ウェブサイト上における契
代金支払債務と危険負担
先日、顧問先より、契約書チェックの依頼を受け、その中で「不可抗力と免責」に関する質問がありました。 具体的には、あるサービス提供契約を締結していたのに、不可抗力によってサービス提供を受けられなくなってしまった場合に、代金
売掛債権の仮差押の裁判管轄
先日、顧問先の会社から、取引先からの支払いが滞っているため、債権を保全するためのアドバイスを求められました。 状況を確認したところ、取引先の売掛債権を早急に仮差押すべきという状況でした。 仮差押手続をする際には、銀行口座
不動産に関する裁判外紛争解決機関
不動産取引に関する紛争解決機関の1つとして、不動産保証協会の聴聞会等の制度がございます(宅地建物取引業法64条の5)。 先日、顧問先会社の関係で上記「聴聞会」に同席する機会がありました。 裁判外という制度の性質上、裁判所
並行輸入と特許権
並行輸入した製品を販売する際、当該製品の特許権が問題になる場合がございます。 この点、平成9年7月1日最高裁判例によれば、「我が国の特許権者又はこれと同視し得る者が国外において特許製品を譲渡した場合においては、特許権者は
真正商品の並行輸入
真正商品の並行輸入が商標権の侵害に該当するかという問題がございます。 この点、平成15年2月27日最高裁判例において、真正商品の並行輸入に該当するための要件は以下の3点とされています。 (1)並行輸入商品に付された商標が